昨年10月末にデルタを手放してから、既に3か月以上、100日ぐらいの月日が経ってます。
新車で納車されたのが2012年の8月でしたので、所有してたのは2年と4か月ぐらいと、それほどは長くありません。
デルタの総括を何度か記事にしようと思いながらも・・ でも今一つ書く気になれず。。
正直なところ、まだ気持ちの整理が完全についてないのかもしれません。
兼ねてからの希望であった2台所有のチャンスが突然訪れ、久々にMTに乗りたくなり・・ でもデルタを維持しながらは家人のお許しが出そうにない。 そんな事情もあっての決断でしたが、今になって改めて感じますが、私の中でデルタは思ってた以上に大きな存在だったようです。
とりあえず一旦総括をしようと思います。 つらつらと思いつくままですが、お付き合いください。
デルタ君は8月初旬の暑い日にやってきました。
まだ、海外赴任中に実車もまともに見たことも無いのに、デザインに惚れて発注。 色もネットだけが頼りで、納車されるまで半年間ドキドキして待ってたのを思い出します。
第一印象は、やはり純粋にカッコイイ!と感じました。 Bordeaux Tramontoのボディカラー(ルーフは光沢ブラックのBカラー)も、ほぼ思ってた通りの色でとても素敵でした。 光が当たると赤紫っぽく見えますし、日陰だと茶色っぽく見えます。
デルタの最大の魅力は私にとっては、やはりこの外装です。 正直なところ、このデザインに惚れて買ったようなもので、こんなことはアルファ156以来でした。
特にお気に入りだったのは、リアデザインです。 ややボテッとしてるようにも見えますが、特に走り去る姿はとても美しいです。
特にこのCピラーあたりの造形が一番のお気に入りでした。
内装も素敵ですが、テージスや先代イプシロンあたりと比べると、やや普通かもしれませんね。 この辺りはベース車両のフィアット・ブラーボの制約があるのでしょうね。
でも、ポルトローナ・フラウのシート、LEDの間接照明、メーター周りの造形等ステキです。 私のはダッシュボードも革張りで、Deltaの刺繍が入ってて特にこの部分がお気に入りでした。
メカ部分の印象はざっと以下の通りです。
★ エンジン: 1.8の直噴ターボですが、流石に前車のアルファV6のようなドラマ性は無いですが、200馬力なので力はあります。 Sモードにすると高回転まで引っ張り音も勇ましくなりますね。 でも、ランチアはアルファと違いゆったりと走る方が合ってるかも。。 高速巡航はとても楽で、名古屋日帰りとかもとても楽でした。
★ 足回り: うちのは17インチで、225/45R/17でした。 低速でやや荒れた路面を走るとややピッチングを感じたり、曲がってハンドルを戻す時にグラっと揺り返しが来る事があり、このあたりは設計年数の旧さなのか、車格を考えるとプレミアムというにはもう一息な印象を受けました。
あと、標準のGood Yearでは、首都高とかの高速コーナーがちょっと怖い印象を受けたのですが、これはYokohamaのDNA dBに換えたらかなり変わり、安定するようになりました。 低速でのゴツゴツ、グラっは、あまり改善されませんでしたが。
★ ミッション: アイシン製の6ATですが、特に可もなく不可も無くって感じです。 これはミッションとは関係ないですが、デルタにはATでもヒルホールド機能がついてて、これが時折おせっかいをすることがあります。
手放してから気づいたのですが、私はスタートはゆっくりアクセルを踏むので問題ないのですが、家人の場合は坂道で強めに踏むとヒルホールド機能が一緒踏ん張り、その後やや勢いよく出る事があってそれがちょっと怖かったようです。
知らなかったのですが、このヒルホールド機能はオンボードコンピューターでキャンセル出来るそうなので、キャンセルしたほうがスムーズのような気がします。
★ ユーティリティ: 室内の広さ、特に後席のゆったりさはデルタの美点の一つですね。 カーともの方で、5人家族でデルタを使われてる方もお二方おられます。 シートはデザイン優先の為、あまりホールド感は無いですが、デザインは流石ランチア!です。 革の張りが結構強くて、もうちょっとシートの皮の張りが柔らかくても良いかもです。
(ちなみに、アルカンターラと革のコンビシートは、別の車?っていうぐらい座った時の印象が違います)
助手席の足元はセンターコンソールが少し出っ張ってて、左足部分がやや窮屈です。
トランクは360リッターと、あまり広くありません。 開口部もやや高いです。
★ 燃費: これはちょっと悪いですね。。 近場をちょろちょろ走る分には、6-7キロ/リッター 夏場はエアコンをかけるとー1キロ程度ダウンします。 高速だと13-14キロ/リッター程度に伸びますが。
きちんと記録を取ってないですが、2年ちょっとの平均で8キロ弱ってところではないでしょうか。 6ATですし、もうちょっと良い燃費を期待したいところです。 ディーゼルの高燃費は羨ましいですね。
★ 装備: 私のはPlatinumグレードでした。 オプションはグランルーチェ(サンルーフ)しか付けてませんが、装備に不満はありませんでした。 グランルーチェはダークガラスで思ったほどの解放感は有りませんがランチアの雰囲気にはこちらのほうが有ってるのかもしれません。
★ その他: 他に気になるところは、視界があまり良くないところですかね。 ランチアの伝統だそうですが、Aピラーが太く死角が出来ることがあります。 リアもデザイン見切りはあまり良くなく、リアセンサーは重宝しました。
★ トラブル等: 2年4ヶ月、2万キロ強で、トラブルは助手席のミラーが2度程動かなかったことがあった(その後は問題なし)のと、助手席側のパワーウインドウの誤動作があったぐらいで、後は皆無です。 総じて信頼性は高いと思います。
あれれ、あまり褒めてませんね。。 (^_^;)
デルタ仲間と集まって話しても、結構皆さん同じような事を感じておられるようでした。 でも、みなさん色々と云われつつも楽しそうで、とっても満足されてる感じです。 やはり、唯一無二のデザインとたたずまいが、多少の不満は帳消しにしてくれて余りある魅力があると感じます。
インプレはこんなところですかね・・
私にとってニューデルタは、新たなカーライフを踏み出す一歩になったクルマでした。
それまでは車のイベントにも殆ど参加した事もありませんでしたし、ブログ等も全くやってませんでした。
希少車故、同じ車に乗ってる仲間と情報を共有しようと、デルタ所有と共に最初は恐る恐る始めたブログですが、これほど豊かなカーライフをもたらしてくれるとは・・
納車されて2ヶ月後には、イプシロンとムーザの部屋のみなさんと共に富士トリコローレに参加。 ネオランチア並べにテンションが上がりました。
そして、デルタ仲間も増えて。 初の複数台並べ! 3台が集まりました。
イタフラでのワイワイも楽しい。
4台が集まり。
関西組、中部組も交え5台が集まり。
夜に集まったこともありましたね。
去年のランチアランチでは6台(来たのは7台)が集まりました。 目標だった10台には到達しませんでしたが。。
初の並行車、しかも新車ってことでやや思い切って買ったデルタでしたが、トラブルもほぼ皆無で、ショップやランチアに詳しい仲間に恵まれた事もありますが、並行車のネガは全く感じませんでした。 (家人はやはり右ハンドルがイイと云ってましたが)
今は昔と違って信頼性も上がってますので、並行車でもホントに惚れ込んだ車が有れば、是非行くべきだと思います。 特にデルタのように正規で買えない車は、所有の満足度が高いです。 色やオプション等も好きなように選べますし (注文~納車まで半年程度待ちましたが)
余談ですが、買い取りの際も正規車以上(と思われる)残価率でした。 為替が一番円高の時に購入したというのもありますが。
改めて、ニューデルタを通じて知り合った、カーくる、イプシロンとムーザの部屋、そして私のブログにコメントを頂いた方々等、皆さんに改めて感謝の気持ちでいっぱいです。
デルタで参加した最後のイベントが私にとっては初参加だったランチアランチというなんとも皮肉?な事になってしまったのですが、(この時はもうデルタを手放す事を決断してて、翌日にデルタを手放してます) 実を言うとランチアランチで改めてランチアに惚れてしまった次第です。 (^_^;)
またいつの日か、ランチアに戻れる日が来るといいなぁ・・ と密かにですが思ってます。 (^_^;)
長々とお付き合い頂きありがとうございました。 ニューデルタに関しては、まだもう少し書きたい事もありますので、またそのうちに記事にしたいと思います。
P.S. ブログタイトルも、カーともの方にそのままでいいんでは・・と云われたので、(しばらくは?) そのままにしておきます。 (^_^;)