過去の愛車・その4 ~ ポルシェ911(964)編です。
1999年末頃、95年に購入した92年式ユーノスロードスターの走行距離も6万キロに到達、そろそろサスやクラッチ等にへたりが見られ、そろそろ消耗品類の交換をしないとなぁ・・と考えてました。
偶々、その当時住んでた現西東京市の近くに小さなポルシェのショップがあり、何気なく通りかかると260万の値札を掲げた白いポルシェが・・ しかも、タイプ964! 何かに吸い寄せられるように引き返しショップの方の話を聞くとタイプ964の最初期型89年式のカレラ4、走行も少し多い為、この価格なのだと。。 憧れの911が300万以下に!
1989年頃はユーノスロードスターに夢中だった私ですが、同じ年にデビューした964は憧れではありましたが、いつかは・・と常に気になる車でした。 元々は、イタリア車、フランス車が好きな私ですが、ポルシェ911だけは別格、スーパーカーブームの頃の930(特にターボ)の頃から、いつか一度は乗りたいと考えてました。
964は16年もの間(1974年~1989年)続いた930の後釜として、89年にデビューしましたが(カレラ4のみ、カレラ2は翌90年)、当時はポルシェ初のパワステやAT(ティプトロ)等の搭載により、軟弱になった等 一部で色々と物議を醸したモデルではありましたが、私個人としては旧さと新しさが絶妙にバランスしたとても魅力的なクルマに映りました。
ご存じの方も多いかと思いますが、以下写真のピンクの車両が通称964と言われてるモデルです。
次の993までが空冷、その後の996からは水冷、以後997、991と現在に至ってます。
← 間違ってましたので、訂正
上述の白いカレラ4は程なくして売約済となってしまったわけですが、もう止まりません。。。(笑)
かくして、964探しが始まったわけですが、これがなかなかタマが無い。。。
第一希望としてはやはりクーペで2駆(RR)のカレラ2のMT、予算の問題もあるので、初期型(90or91年式)、色は出来れば定番の黒、白、赤、ガンメタ等でなく、青系、緑系、ワイン系等・・・ なんですが、カレラ4も視野に入れても当時はタマが
全くと言ってよいほど無く、あきらめかけてた頃に東京の某幹線道路沿いのマンションの1Fでやってる小汚いショップ(失礼)で90年式クーペのカレラ2、MT、ガンメタ、走行6万キロという個体が・・・
このお店、店の前でオイル交換をやってます。 大丈夫だろうか…(笑)
ガンメタは希望の色でなかったのですが、その他は希望に合致してます。 これを逃すともう見つからないかも・・と考え、手付金の端数の8000円(笑)を払い、買ってしまいました。 (当時デルタインテグラーレに乗ってた悪い先輩・笑 にそそのかられたというのもありますが・・)
すっかり舞い上がってた私は、車の程度云々を気にする余裕もありませんでしたし、知識もありませんでした。。
こうして、当時の新車価格の約1/3 の10年落ち、ポル君が2000年の3月に私の元に来たわけです。
写真が残ってないのですが、色はスレートグレーメタリックという以下の写真の色です。 当時はR32GT-Rでもガンメタがイメージカラーでしたし、流行ってたんですかね。。 この色の964は多かったです。
納車になり初めて乗った時の印象は、想像してたよりは、意外と普通だな。。というものでした。
ドラボジも以外と普通だし、クラッチも普通につなぐ分にはそれほど気難しくもない、エンジンもなんだか低速だとアメ車みたいだなぁ・・と。
とはいえ、美しいボディラインを眺めてるだけで十分満足でした。 全幅なんて1660mmしかなく、5ナンバー枠でロードスターよりも狭いのに、まったくそんな風には見えません。
その後、エアクリーナを変えただけで、吹き上がりが激変! 低速だとアメ車のような音が高回転になるにつれ粒が揃い快音に変わる様や、独特のコーナリング感覚、何とか4人乗車の出来る優れたユーティリティー等々、さすが911だなぁ。。と感銘を受ける部分も多かったです。
964は多彩なボディカラーも魅力的でした。 日本も当時はバブルのまっただ中であった為、ホントいろんな色の964も見る事が出来ました。 青系、緑系だけで各々10色ほどの色があり、全部で40~50色!ぐらいのカラーバリエーションがあったのではと思います。 今では考えられませんが。。 以下ボディーカラーのほんの一部です。
ルビーストーンレッド ピンクなのに下品にならないのは流石ですね。
マリタイムブルー この色のRSはカッコいいです!
スピードイエロー これはチョップドルーフのスピードスターですね。
シグナルグリーン これもド派手ですね。
バイオレットブルー なんか、バブル期を思い起こさせる色です (結構好きですが。。)
今から思うと、他の964には全く乗った事も無いのでよくわかりませんが、完調の個体はこんなものではなかったのかもしれません。 当時はローンを組んで買ったこともあり、それほどお金をかける事も出来ず、壊れた個所を治すのと、消耗品を定期的に交換するのが精一杯で、思い切り手を掛けてあげる事が出来ませんでした。
ショップも何軒かあたりましたが、本当に信頼出来るショップにもついぞ巡り合うことも出来ませんでしたね。
最後はかなりのオイル漏れをおこし、家庭の事情もあり、2003年1月に手放してしまいました。
964を所有する事により、1.信頼出来るショップを見つける 2.予算に余裕を持ったクルマ選びを 3.多少高くても程度の良い車両を、若しくは最初にある程度お金を掛けて整備をする 4.その後は先手先手でメンテを実施 といった車選び、維持に大切な事を身をもって学びました。
964も1993年に生産が終了して20年程が経ちますが、いつかまた縁があればですが程度の良いクルマに乗りたいなぁ・・と思います。 以下私の一番好きなアメジストのボディカラー、こんな色でさらっと乗りたいものです。
(あれれ、なんか今のデルタの色にちょっと似てますね・・・)
長文、お付き合いいただきありがとうございました。
次回、その5 ~ シトロエンエグザンティア編に続きます。