もう手放して1年以上が経っており今更感がありますが、私としては最長の8年間所有したフィアットバルケッタのことを改めて振り返ってみたいと思います。
ランチアデルタ3を所有してた時、社宅の駐車場代がタダ同然でして、昔乗ってたユーノスロードスター/ホンダビート以来のオープン+MTに再び乗ってみたくなり、候補となったのがバルケッタと916スパイダーでした。 でも後者は当時周りに乗ってる方も多いし、バルケッタのほうがより気軽に乗れるかな…と。 色はこのマーレブルーが第一候補で探し始めたところ、ヤフオクで低走行のものを見つけたので、長野まで出向いて購入!
最初の印象はエンジンがフラットでアルファロメオのようなドラマ性が無いな〜 クルマ自体も剛性も高くなく、ドタバタするな…、内装もプラスチッキーだなと。 でも、デザイン、特に外装はサイズはちっちゃいけど細部にまで拘ったイタリアンデザイン最高! そしてボディーサイズも5ナンバーなので気軽に乗れる、FFだけど意外とワインディングで楽しい、シフトストロークも意外と短い、ホロの開け閉めも簡単で、オープン時の開放感も高い、トランクも意外と大きくで実用的…とジワジワと色々な美点を感じるようになりました。
916スパイダーは確かにエンジンのフィールや、乗り心地、そして質感(特に内装)とかは段違いですが、前者がイタリアの革靴や高級スニーカーに対し、バルケッタはさしずめ普通のスニーカーやサンダルといったところでしょうか。もっと、カジュアルな感じ。 内装、特にシートはもう少し洒落たデザインだといいけど… リミテッドの赤革がいいですね。
バルケッタ仲間ともツーリングに行ったりしました。 2台目、3台目の方もおられて、結構奥深いみたいです。 ビタミンカラーが多いのもいいですよねー
バルケッタは女性ウケも良かったですね。 916スパイダーはエロカッコいい感じですが、バルケッタは可愛い感じ。日本で発売当時確か270万円程度だったかと思いますが、この価格でプントをベースによくぞここまでデザインしたな…と。
あと、個体的に当たりだったのかもですが、最初の数年はステアリングラックブーツやらタイロッドやらホース類を交換したり、シフトリンケージの台座が割れてグラグラになったりとありましたが、ここ数年はタイベル、油脂類、ブレーキパッド、タイヤといった消耗品の交換がメインで、エアコンもキャパはギリギリではあるも、ガスは一度も注入せずと、意外とトラブルも少なかったです。 といいつつも、8年で2.5万キロ程度しか乗ってないんですけどね…
海外転勤になり手放してしまいましたが、やはりオープンカーは最高です。とはいえ、エリーゼやTVRといった英国のスポーツカーも魅力的だし、プジョー205CTI(マニュアルがいい)あたりを緩く乗るのも魅力的、後は実はボクスターあたりもいいな…と。勿論916スパイダーも。そして、改めて思うのは昔乗ってたユーノスロードスターの偉大さ。やはりFRの専用シャシーの運転時のフィーリングの奥深さは凄いなと… そしてNDまで基本コンセプトを変えずに30年以上も歴史を刻んでるのも凄い…
そんなわけで、バルケッタを振り返ってみました。 相場はやや上昇基調ですが、未だに時々低走行の個体も出ますし、興味のある方は是非! 私のバルケッタはバトンを受け継いでくれた方が更に色々と手を加えてより良い状態にブラッシュアップしてくれてます。 バルケッタよ、改めてありがとう!